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ジュークボックス・シンドローム

拝啓デバディップ・カルロス・サンタナ様

あるバアチャンの処世術






  ジュークボックス・シンドローム
  人の頭脳はいろんなことが記憶できますよね。文章を記憶したり、映像を記憶したり・・・・・。
  最近とても気になるのが「音楽」の記憶・記録についてなんです。
  他人の頭脳の中までは見ることが出来ないので、これが一般的なのかはわかりませんが、こと「音楽」に関する
  人間の記録方法は何か「特別な記録方法」に思えるのです。
  例えば、自分の頭に思い浮かぶ?楽曲はいつもオリジナルに近いのですよね・・例えばビートルズのYesterdayは
  いつ思い浮かべてもポールの歌声とギターのイントロが忠実に頭の中で再現される。
  自分がいかに多く「鼻歌」で歌っても、Yesterdayは上書き保存されない。
  きっと自分自身の頭脳がわたしの鼻歌は偽物でポールの歌声がオリジナルと判断しているからなのでしょうが、
  いったいどんな仕組みで人間の頭脳は音楽を記録・記憶しているのでしょうか?
  自分の歌声が出てくる事ってありますか?
  自分自身歌がへたくそなので解りませんが、私の場合決してないのですね・・・。
  よくTape Recorderで自分の声を聞くと、自分じゃない!と思うことがありますが、自分自身の声って理解
  してないですよね。   ま、だからこそ歌がへたなんでしょうね。きっと歌がうまい人って、この自分の声を頭脳が忠実に記録して
  いるのかもしれないって最近思うのです。だからいろんなコントロールが出来て歌がうまく
  歌えるのではないかって・・・。   あたまに思い浮かぶYesterdayどおりに歌えればきっと素晴らしいYesterdayが歌えるのでしょうが、
  自分の声を忠実に認識していないものだから、きっとオリジナルと比較して自分の声をうまくコントロール
  出来ないのでしょう・・。   もちろんこれをレッスンで修復していくことになるのでしょうが。   いずれにしてもこの音楽、または声・音に関する記憶・記録は特別に感じるのであります。   映像の記憶・記録の場合、結構オリジナルは上書き保存されてしまいますよね・・・。オリジナルが忠実に頭の中で   再現されることって・・・・・あまりないのですね自分の場合。すっっごく曖昧に再現されます。   なんか右脳の仕組みに特別なことがあるのかな?   自分の場合、電車で暇だとこの特別な記録を呼び出してジュークボックス状態に入ることにしている。   もちろんMP3プレーヤーあたりを持っているときは、それを聞きますが。   なんせオリジナルがバンバンと再現されるから、安上がりですよ。でも曲の途中で大体リフレイン
  されてしまいますが(笑)。   おんなじ箇所でリフレインされますよね。おかげでジャズのアドリブの箇所だけが出てくることもありまして、   知らない内にどっと体力を消耗しているときもあります(変)。   ソニー・ロリンズのモリタートとか、ジョージ・ベンソンのマスカレードなんか、もうすごいっす。   20年近く保存状態なので、いつでも正確なオリジナルのアドリブを再現できます。はい。   わたしはこうした不思議な人間の音・音楽に関する記録方法をジュークボックス方式と名付けることにしています。   そして電車のなかでこっそり頭の中でそのジュークボックスを引き出しては”悦に入って楽しむ”現象を   ジュークボックス・シンドロームと呼んでいます。                               完





拝啓デバディップ・カルロス・サンタナ様

拝啓
デバディップ・カルロス・サンタナ様

お元気そうでなりよりです!
ぐらみー賞をほぼ独占され、あなたさまの勇姿をテレビで拝見したときは涙が止まりませんでした。
なんとあの、まいける・じゃくそん以来という快挙なのだそうですね。ほんとにおめでとさんです。
人生の紆余曲折を重ねたあなた様のお顔が何と美しく・力強く感じたことでしょうか・・・。
いまでも野菜ばかり食べているのですか?ちょっとやせ気味なのが気になります。

思い起こせば、わたしが物心付いたときには(ウソウソ!)あなた様はジンゴーーーとか叫んで、あのウッドストック
で暴れておられましたね。ス・テ・キでした。ワイルドとはこうあるべきだ!と幼いわたしの脳裏に強烈な1ページを
与えて頂きました。
ペレス・ブラードを子守歌に聞いて育った私に、あなた様とそのお仲間が奏でるラテン・ロックサウンドはとても心地よい
”悦楽の境地”を教えてくれました。以後わたしの人生が正にラテンしてしまったことはご承知の通りです。
「ブラック・マジック・ウーマン」「僕のリズムを聴いてくれ」「哀愁のヨーロッパ」「ムーンフラワー」・・・・
数えたらキリがない名曲の数々。”官能のギター”とはよく言ったものです。
何と言ってもあなた様率いるSANTANAの魅力は「西洋の躍動感」と「東洋の神秘」との融合でした。
あなた様の「泣きのギター」は東洋そのものです。
今日本ではあなた様のような超ベテランが陰を潜めています。さびしい限りです。
国民性も大きく左右しているのでしょうが、「良い物は良い」という大陸的な懐の広さが日本人には欠けているのです。
いつもリスナーは流行を気にして生きているのです。とほほ。
あなた様がグラミーを独占するなり、ショップはあなたのCDでいっぱいです。
最初からやれよ!!と言いたくなります。
まーミュージシャンにも石をも貫く頑固さをもった人が少ないのです。あなた様のような・・・・・・・・。
「継続は力なり」
「好きこそものの上手なれ」
「初志貫徹」
「官能=神納」
「人変われど、こころ変わらず」・・・・教わりました、あなたさまに。

武道館で待ってます。












あるバアチャンの処世術

小生は超ろーかる南武線で作業場に毎日むかっています。でも南武線までは
およそ徒歩27分の中途半端な道のりです。健康第一主義の小生は体調が悪くない
限り歩いて駅までむかいます。おおよそですが1ヶ月平均2回もあります!
残りは体調不良を言いぐさにバスで駅までむかいます。要するにバス通勤です。
帰りも殆ど同様な自堕落な通勤を繰り返しています。歩けよ!くま!
さて先日、小柳ルミ子の往年の名曲を口ずさみながら久しぶりの早帰りを満喫してお
りました。
”お久しぶりね〜こんなに早いのは〜。あ〜んまりは〜やいとカカアににらまれる”
てな調子で駅を降り帰宅のバスに乗り込みました。
バスストップを2つ過ぎたあたりで急にバスがややきつめのブレーキをかけました。
「たく。へたな運転手だな・・・」と思ってふと外を見ると・・・・・・・・・・・
なんと”あのバアチャン”がバスを止めたのでした。”あのバアチャン”は結構
この辺で乗ってきます。
”あのバアチャン”はバス停で待たず、国道に飛び出してバスを止めます。
大体歩道から2.78mは飛び出していると思います。はっきり言って”タコ”です。
でも”あのバアチャン”の行動はここからが本番です。何故”あのバアチャン”なの
か?
そうです。小生は何度もバスで出会っているのです。1度声を掛けてみたい衝動にか
られる
のですが、さすがに”あのバアチャン”相手には・・・つらい。


バアチャン「いやいや運転手さんご苦労様!たいへんね。1日座っているんでしょ?」
小生の心の言葉:ばか。遊園地のサルの汽車じゃねーんだ。運転手が立って運転して
たらビビルぜ!
運転手「・・・・・」
バアチャン「今日も荷物がいっぱいだ・・。にんじんは赤いしキャベツは青い。」
小生の心の言葉:「タ!なんじゃそりゃ。7つもスーパーの白い小袋かい。でも何か変だな?
白い・・ちゅうか黄ばんでる。・・・きっとこの白い小袋は”あのバアチャン”の
モバイル・バックにちげーねー。結構中にはVAIOなんかあったりして・・」
バアチャン「さていくらだったかね?運転手さん?」
運転手(迷惑そうに)「200円です!」
・・・結構我慢強い方だと思った。
バアチャン「そうそう200円」
小生の心の言葉:「知っててきくんじゃねーよ、バアチャン!」
バアチャン「近頃ホントニ腰が弱ってね・・こうやって立っているんでやっと。」
      「えーとえーと財布だ。どこだ?はーー?」
・・・殆ど運転席に身を半分投げかけている。あぶねー。
小生の心の言葉:「出るぞ!バアチャン得意の脈絡のない演技!」
バアチャン「孫がね・・まってるんだよ。バアチャン、バアチャンってかわいいんだよ。」
小生の心の言葉:「きっと孫は「バアチャン・・ばか!」って言いたいけど言えないんだよ!」
そんなこんなしてるうちに次のバス停に到着した。誰かが降りるらしい。
バアチャン(突然)「いやーお世話になりましたね。どうもありがとう運転手さん。」
・・・車内を何とも言えない空虚な風が通り過ぎた・・。
小生の心の言葉:「う。またかよ。ただのりってやつですか・・・」
「老人のパスポートって持ってないの?」
・・・・きっと何かの事情でもっていないのだろう。
バアチャン「あ!お金。運転手さん、お金・・」
バスは到着してとっくに30秒は経過している。
運転手(はきすてるように)「いいっすよ!次は払ってよ!」
・・はっきり言ってバアチャンをこれ以上見てたら運転に大きな支障をきたすだろう・・。
運転手のTHE BESTな良い判断だった。(長島風)
バアチャン「いや悪いね。・・・・・・い・つ・も。」
そうなんです。毎回この手で1停留所をただ乗りするんです。
いやー見習いたいですね。このバアチャンの勇気と処世術。
そして運転手の我慢強さ。  敬礼!


  
  
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